絶交ゲーム
最近のニュースはどれも平和で心が和む。
けれど突然テレビを消されてしまって私は視線を父親へ戻した。

父親の手元にはテレビのリモコンが握られている。
私はそれをチラッと見てため息を吐き出した。

ニュース番組に集中して父親の小言を聞き流そうとしたけれど、それも無理らしい。


「人の話はちゃんと聞きなさい」

「……はい」


素直に答えながらも私の胸には黒いヘドロが溜まっていく。
その黒は純粋な黒ではない。

よく見てみると赤や黄色や青など、いろいろな色が混ざり合ってグチャグチャにかき混ぜられている。
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