絶交ゲーム
テーブルを挟んで向こう側には詩子がいて、ふたりで勉強をしているところだった。
「さっきからずっとぼーっとして、どうしたの?」
随分長い時間黙り込んでしまっていたようで、詩子は本気で気にしている。
私は慌てて「大丈夫大丈夫」と、顔の前で手をふって見せた。
つい、今朝の父親のことを思い出してしまった。
テレビを消されてからも半分くらいしか話を聞いていなかったつもりだけれど、心の中に溜まったヘドロは確実に増えている。
「勉強全然進まないね」
手元を見ると詩子のテキストも私のテキストも真っ白なままだ。
今日は勉強をするつもりで集まったのだけれど、やっぱり集中力は続かない。
「ちょっと休憩しようよ」
私はそう言うと一旦キッチンへ向かって冷蔵庫にあった個包装のチョコレートとジュースを準備して自室へ戻った。
詩子が大きく伸びをして欠伸している。
「昨日遊び過ぎちゃって、まだ疲れてる」
「さっきからずっとぼーっとして、どうしたの?」
随分長い時間黙り込んでしまっていたようで、詩子は本気で気にしている。
私は慌てて「大丈夫大丈夫」と、顔の前で手をふって見せた。
つい、今朝の父親のことを思い出してしまった。
テレビを消されてからも半分くらいしか話を聞いていなかったつもりだけれど、心の中に溜まったヘドロは確実に増えている。
「勉強全然進まないね」
手元を見ると詩子のテキストも私のテキストも真っ白なままだ。
今日は勉強をするつもりで集まったのだけれど、やっぱり集中力は続かない。
「ちょっと休憩しようよ」
私はそう言うと一旦キッチンへ向かって冷蔵庫にあった個包装のチョコレートとジュースを準備して自室へ戻った。
詩子が大きく伸びをして欠伸している。
「昨日遊び過ぎちゃって、まだ疲れてる」