絶交ゲーム
さっそく浩二と豊のツーショット写真を投稿する。
アプリ画面は青い丸がくるくる回りはじめる。

しばらく待っていると画面が切り替わり『承認しました』の文字が出てきた。
よし。
今回もふたりの関係が友人であると認められた。

ここでしくじっていては先に進めない。


『難波浩二×大鳥豊 100万ポイント』

「えっ!?」


ゲーム成功時に取得するポイント額を見て思わず声を上げてしまう。
私は咄嗟に口元を手で覆った。


「うそ、こんなに?」


横からスマホ画面を見ていた詩子が目を丸くしている。


「すごいよこれ。成功したら一気にお金持ちになれるじゃん」


これは宝くじの高額当選と同じ金額だ。

これをどれだけ短期間で手に入れることができるかが、鍵だった。
1年も2年もかけていれば結局地道な会社員生活と同じことになる。
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