絶交ゲーム
☆☆☆

放課後になると真っ直ぐ帰るか遊んで帰るかの二択だった私達がこうしてグラウンドに足を向けるのは久しぶりのことだった。
グランドではサッカー部や野球部の生徒たちがウォーミングアップを開始していた。

この高校は運動部に力を入れているため、第２グランド、第３グランドと、学校から離れた場所にグランドやコートが沢山存在していた。

幸いにも、サッカー部が今日使っているのは学校に隣接したグラウンドだったようだ。
サッカー部の生徒は総勢１００人を超えているらしく、ユニフォーム姿の生徒たちがサッカーゴールやボールの準備をしている。


「あ、あそこ！」


浩二と豊を探していると詩子が見つけて更衣室の方を指差した。
ちょうどそこから出てきたふたりの姿があった。


「３年生だから、もう準備とか片付けはしないのかな」

「そうなのかもね」


私は頷く。
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