絶交ゲーム
長年の鬱憤を晴らせるかもしれないんだ。
心の内側から沸き立つものを感じる。

縛られていた鎖から開放されるような、そんな大きな開放感。
ここは学校の中なのに、私の前には大空が広がり自由に飛んでいける気持ちになる。


「玲香は私のことをそんな風に思ってたんだね」


絶望的な表情を浮かべる洋子がそう呟いて私の前からいなくなっても、私はしばらくそのことに気がつくこともなかったのだった。
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