絶交ゲーム
「今回のテストで高得点を取れば、噂が嘘だったとわかるんです。佐久間さんにとっても汚名返上の機会になるんですよ?」

「いや、でも……」


男子生徒が更になにか言おうとするのを遮るように、玲香は音を立てて立ち上がった。
男子生徒がなにか言う度に自分の立場が悪くなっていくと気がついたのかもしれない。


「わかりました。私は廊下でテストを受けます」


玲香は小さな声でそう言うと、自分の机と椅子を持って廊下へ出たのだった。
< 66 / 290 >

この作品をシェア

pagetop