絶交ゲーム
☆☆☆
毎日学校に来ていれば、誰が早く登校してきて誰が遅く登校してくるか、だいたいわかるようになる。
弥生と結のふたりは早い方だった。
そしてふたりが一緒に教室に入ってくる日は週に1度くらいだということもわかっていた。
ふたりは大抵別々に登校してきているのだ。
偶然通学路などでバッタリ会った時だけ、一緒に教室までやってくる。
その頻度は決して多くはなかった。
下駄箱の近くの柱の影に隠れて様子を見守っていると、弥生が先に登校してきた。
その隣には誰の姿もなくてひとまず安堵する。
弥生はなにも知らずにシューズに履き替えて教室へ向かった。
それから5分ほどしてから結が姿を見せた。
結は下駄箱を開けるとすぐに水色の手紙に気がついてそれを確認しはじめた。
キョロキョロと周囲を伺っているのは、弥生の姿がまだ近くにないか確認しているからだろう。
やがて結は上履きから履き替えることなく、生徒玄関を出ていった。
それを確認した私と詩子はすぐに2階へと駆け上がる。
そのまま女子トイレに駆け込んで、用意してあった灰色のバケツを持ち出した。
バケツの中にはすでにいっぱいの水が貯められている。
毎日学校に来ていれば、誰が早く登校してきて誰が遅く登校してくるか、だいたいわかるようになる。
弥生と結のふたりは早い方だった。
そしてふたりが一緒に教室に入ってくる日は週に1度くらいだということもわかっていた。
ふたりは大抵別々に登校してきているのだ。
偶然通学路などでバッタリ会った時だけ、一緒に教室までやってくる。
その頻度は決して多くはなかった。
下駄箱の近くの柱の影に隠れて様子を見守っていると、弥生が先に登校してきた。
その隣には誰の姿もなくてひとまず安堵する。
弥生はなにも知らずにシューズに履き替えて教室へ向かった。
それから5分ほどしてから結が姿を見せた。
結は下駄箱を開けるとすぐに水色の手紙に気がついてそれを確認しはじめた。
キョロキョロと周囲を伺っているのは、弥生の姿がまだ近くにないか確認しているからだろう。
やがて結は上履きから履き替えることなく、生徒玄関を出ていった。
それを確認した私と詩子はすぐに2階へと駆け上がる。
そのまま女子トイレに駆け込んで、用意してあった灰色のバケツを持ち出した。
バケツの中にはすでにいっぱいの水が貯められている。