ギター弾きの天使とデュエットを 両想いのその後 甘々番外編
「ねー、たけるくん。ギター始めたんでしょ?」
「はい! お二人に憧れて」
ギターの話を振ってもらえたのが嬉しくて、思わず前のめりで返事をしてしまった。何せたけるが今一番好きなものなのだ。食いつかずにはいられなかった。
「そっかー。楽しい?」
「はい、とても」
「じゃあ、私たちギター仲間だね」
プロに仲間だなんて言われると恐れ多い。たけるはまだつい最近始めたばかりなのだ。
「そんな。自分はまだまだなんで」
「関係ないよ。私も昔は随分下手だったでしょ」
当時を思いだしてつい笑みがこぼれた。チャコの歌があまりにも上手いから、ギターの拙さがあのときはかなり目立っていたのだ。
「あはは。でも、今の僕よりは上手かったと思います」
「そう?」
「はい。僕はまだ始めたばかりなんで。これから頑張って練習します」
せっかくギター仲間なんて言ってくれたんだから、二人に認めてもらえるくらい上手くなりたいと思う。
「じゃあ、自信がついたころに連絡してごらん? 今度は一緒にギター弾こう」
「え、いいんですか!? ありがとうございます!」
まさかジャンからそんな提案をされるとは夢にも思わなかった。ジャンのギターの腕前はそれはもう神に匹敵するレベルのものだ。チャコが神様と謳っていたのもよくわかる。そんな人物からの誘いに、たけるは興奮を抑えられなかった。
「チャコの恩人だからな。このくらいは当然だよ」
「そんなとんでもない。すごく嬉しいです! 僕ジャンさんのギター大好きなんです!」
「ははっ、ありがとう。本当に大したことないから気にしなくていいよ。一番大切なものはあげられないからね」
ジャンはその言葉を吐いてすぐにチャコの額に口づけた。チャコはあげられないと言っているのだろう。またもやその愛情を見せつけられて、たけるは頬を赤く染めてしまった。
そのあとも三人は和やかに会話を楽しんだ。時折二人から甘い空気が流れてきて、何度も恥ずかしくなってしまったのだが、それ以上に幸せな気持ちにさせてもらった。
「はい! お二人に憧れて」
ギターの話を振ってもらえたのが嬉しくて、思わず前のめりで返事をしてしまった。何せたけるが今一番好きなものなのだ。食いつかずにはいられなかった。
「そっかー。楽しい?」
「はい、とても」
「じゃあ、私たちギター仲間だね」
プロに仲間だなんて言われると恐れ多い。たけるはまだつい最近始めたばかりなのだ。
「そんな。自分はまだまだなんで」
「関係ないよ。私も昔は随分下手だったでしょ」
当時を思いだしてつい笑みがこぼれた。チャコの歌があまりにも上手いから、ギターの拙さがあのときはかなり目立っていたのだ。
「あはは。でも、今の僕よりは上手かったと思います」
「そう?」
「はい。僕はまだ始めたばかりなんで。これから頑張って練習します」
せっかくギター仲間なんて言ってくれたんだから、二人に認めてもらえるくらい上手くなりたいと思う。
「じゃあ、自信がついたころに連絡してごらん? 今度は一緒にギター弾こう」
「え、いいんですか!? ありがとうございます!」
まさかジャンからそんな提案をされるとは夢にも思わなかった。ジャンのギターの腕前はそれはもう神に匹敵するレベルのものだ。チャコが神様と謳っていたのもよくわかる。そんな人物からの誘いに、たけるは興奮を抑えられなかった。
「チャコの恩人だからな。このくらいは当然だよ」
「そんなとんでもない。すごく嬉しいです! 僕ジャンさんのギター大好きなんです!」
「ははっ、ありがとう。本当に大したことないから気にしなくていいよ。一番大切なものはあげられないからね」
ジャンはその言葉を吐いてすぐにチャコの額に口づけた。チャコはあげられないと言っているのだろう。またもやその愛情を見せつけられて、たけるは頬を赤く染めてしまった。
そのあとも三人は和やかに会話を楽しんだ。時折二人から甘い空気が流れてきて、何度も恥ずかしくなってしまったのだが、それ以上に幸せな気持ちにさせてもらった。