ギター弾きの天使とデュエットを 両想いのその後 甘々番外編
『娘夫婦のイチャイチャがつらい』
父は落ち着かない様子で深いため息をついた。今日、これから娘夫婦が遊びに来るのだ。思ったよりもずっと早くに結婚してしまった娘に淋しい気持ちを抱いていたものだが、娘は結婚してもそれなりの頻度で遊びに来てくれた。夫と一緒に。二人の仲睦まじさに、娘が愛されているのがわかって安心するものの、彼の態度に父は痛く頭を悩ませてもいた。
「これツアーのお土産です。召し上がってください」
「いつもありがとう。いただくよ」
今日も予想通り夫婦仲よくやってきた千夜子と悠輝は、リビングテーブルに自分と向かい合う形で座っている。この娘婿はよく気が利くし、娘のこともしっかり愛してくれて、仕事も頑張っている。本当に素晴らしい人間だと思う。ある一点を除けば。
「こっちが大阪ので、こっちが福岡のです」
「福岡か。いいな。美味しいものいっぱいあっただろ」
「はい。地鶏が本当に美味しかったです。チャコはスイーツのほうがお気に入りだったみたいですけど」
「だって、甘いもののほうが好きだもん」
千夜子と悠輝は愉快そうに微笑みあっている。きっと楽しい時間を過ごしたのだろう。
「千夜子、楽しかったのか?」
「うん!」
千夜子は満面の笑みを浮かべている。娘の幸せそうな様子に自分も幸せな気持ちになる。やはり娘というものはいくつになってもかわいいものだ。
「これツアーのお土産です。召し上がってください」
「いつもありがとう。いただくよ」
今日も予想通り夫婦仲よくやってきた千夜子と悠輝は、リビングテーブルに自分と向かい合う形で座っている。この娘婿はよく気が利くし、娘のこともしっかり愛してくれて、仕事も頑張っている。本当に素晴らしい人間だと思う。ある一点を除けば。
「こっちが大阪ので、こっちが福岡のです」
「福岡か。いいな。美味しいものいっぱいあっただろ」
「はい。地鶏が本当に美味しかったです。チャコはスイーツのほうがお気に入りだったみたいですけど」
「だって、甘いもののほうが好きだもん」
千夜子と悠輝は愉快そうに微笑みあっている。きっと楽しい時間を過ごしたのだろう。
「千夜子、楽しかったのか?」
「うん!」
千夜子は満面の笑みを浮かべている。娘の幸せそうな様子に自分も幸せな気持ちになる。やはり娘というものはいくつになってもかわいいものだ。