ギター弾きの天使とデュエットを 両想いのその後 甘々番外編
クレープ屋に到着すると、チャコはメニューを確認し、まずは王道のイチゴかバナナを食べるべきだと教えてくれる。ジャンはその助言に従ってバナナチョコを選び、一方のチャコは限定メニューに惹かれつつも結局はイチゴカスタードを頼んでいた。
「チャコ、美味しい?」
「うん。これが美味しくないわけないから。ジャンは初めてのクレープどう?」
「うん、美味いよ」
「よかったー」
チャコはほっと胸を撫でおろしている。チャコが勧めたものだから、ジャンの口にあうか気になっていたのだろう。気になっていたことが解消されたからか、チャコは先ほどにも増してにこにことクレープを頬張っている。本当にかわいくてたまらない。
クレープだけでなく、そんなかわいい彼女の姿も堪能していれば、チャコが何か言いたげな目でちらちらとこちらを見てきた。チャコのクレープとジャンのクレープを交互に見ている。なんともわかりやすい仕草だ。
「チャコ、言いたいことあるんだろ? 言ってごらん?」
「……ジャンのも一口ちょうだい?」
「いいよ。ほら」
ジャンはチャコの口元まで自分のクレープを近づけてやった。
「え、自分で持つよ……」
「ん」
チャコの訴えには構わずもう少し近づけてやれば、チャコはおずおずとジャンの持っているクレープを一口だけ食べた。
「美味しい?」
「うん、へへっ、美味しい。ジャンもこれ食べる?」
チャコは自分の持っているクレープをちょっと掲げてみせている。
「ちょうだい」
ジャンは身を乗り出して、チャコのクレープにかぶりついた。
「うん、美味い」
「もう、だからなんでドキドキすることするの……」
予想通り、チャコは照れて顔を俯けている。でも、これで間違ってないはずだ。
「でも、こういう彼氏彼女っぽいことがしたかったんだろ?」
「……うん」
チャコは恥ずかしそうにしてはいるが、嬉しそうに微笑んでもいる。
「よかったな」
「うん……ジャン、ありがとう。すっごく嬉しい」
また満面の笑みを浮かべてジャンを真っ直ぐ見つめてくる。その姿にチャコこそが天使なのではないかと思う。チャコはジャンのことを天使だというが、自分はそんな穢れなき存在ではない。かわいいチャコといれば、邪な気持ちだって沸き上がる。こんなに純真な彼女こそ天使に違いないとジャンは思った。
「チャコ、美味しい?」
「うん。これが美味しくないわけないから。ジャンは初めてのクレープどう?」
「うん、美味いよ」
「よかったー」
チャコはほっと胸を撫でおろしている。チャコが勧めたものだから、ジャンの口にあうか気になっていたのだろう。気になっていたことが解消されたからか、チャコは先ほどにも増してにこにことクレープを頬張っている。本当にかわいくてたまらない。
クレープだけでなく、そんなかわいい彼女の姿も堪能していれば、チャコが何か言いたげな目でちらちらとこちらを見てきた。チャコのクレープとジャンのクレープを交互に見ている。なんともわかりやすい仕草だ。
「チャコ、言いたいことあるんだろ? 言ってごらん?」
「……ジャンのも一口ちょうだい?」
「いいよ。ほら」
ジャンはチャコの口元まで自分のクレープを近づけてやった。
「え、自分で持つよ……」
「ん」
チャコの訴えには構わずもう少し近づけてやれば、チャコはおずおずとジャンの持っているクレープを一口だけ食べた。
「美味しい?」
「うん、へへっ、美味しい。ジャンもこれ食べる?」
チャコは自分の持っているクレープをちょっと掲げてみせている。
「ちょうだい」
ジャンは身を乗り出して、チャコのクレープにかぶりついた。
「うん、美味い」
「もう、だからなんでドキドキすることするの……」
予想通り、チャコは照れて顔を俯けている。でも、これで間違ってないはずだ。
「でも、こういう彼氏彼女っぽいことがしたかったんだろ?」
「……うん」
チャコは恥ずかしそうにしてはいるが、嬉しそうに微笑んでもいる。
「よかったな」
「うん……ジャン、ありがとう。すっごく嬉しい」
また満面の笑みを浮かべてジャンを真っ直ぐ見つめてくる。その姿にチャコこそが天使なのではないかと思う。チャコはジャンのことを天使だというが、自分はそんな穢れなき存在ではない。かわいいチャコといれば、邪な気持ちだって沸き上がる。こんなに純真な彼女こそ天使に違いないとジャンは思った。