ギター弾きの天使とデュエットを 両想いのその後 甘々番外編
「千夜子」
「……悠輝」
それが合図の呼びかけだとわかったから、チャコもそれに素直に応じた。
「じゃあ、今から触れ合おうか」
「うん……でも、触れ合うってどうするの?」
「思ったままでいい。手を繋いだり、頭撫でたり、頬に触れたり、抱きしめたり」
ジャンは言葉に合わせて、手に、頭に、頬に触れ、そっとチャコを抱きしめた。
「難しくないだろ? 好きなようにすればいい。してほしいことがあるなら言ってもいい。ちゃんと応えるから」
「うん」
確かにこのくらいなら難しくない気がする。思ったよりも普通だったそれにチャコはほっと胸を撫でおろした。
だが、安心したのも束の間、ジャンの次の言葉にチャコはひどく動揺してしまった。
「でも、最初に一つだけ言っておく。俺は最終的に千夜子を抱きたい」
「抱きっ!?」
ジャンがそれを口にするのは初めてで驚いてしまった。確かにそういう行為があることはチャコもわかっている。いつか自分たちもするだろうとは思っていたが、ジャンがその話題を口にすることはなかったから、完全に油断していた。
「抱きたいさ。好きな女を抱きたい。でも、千夜子がどうしても無理ならしない」
「……ううん。今は無理だけど……その、いつか……」
今の自分には難しいが、それでもいつかという気持ちはチャコにだってある。
「うん。わかってるから。急に進めたりしないから安心しろ。それに子供を作るって決めるまでは最後までしない」
「え?」
「当たり前だろ? 俺たちはまだ夢を追いはじめたところなんだから。望まない妊娠なんてさせたくない」
「悠輝……」
同い年のはずのジャンがひどく大人に見えた。二人の未来に真摯に向きあってくれているのがとても嬉しい。
「でも、いつそうなってもいいように触れ合いには慣れておこう? な?」
「うん、わかった」
チャコを、そして、二人のこれからを思いやってくれるジャンに、チャコも精一杯応えたくなった。
「……悠輝」
それが合図の呼びかけだとわかったから、チャコもそれに素直に応じた。
「じゃあ、今から触れ合おうか」
「うん……でも、触れ合うってどうするの?」
「思ったままでいい。手を繋いだり、頭撫でたり、頬に触れたり、抱きしめたり」
ジャンは言葉に合わせて、手に、頭に、頬に触れ、そっとチャコを抱きしめた。
「難しくないだろ? 好きなようにすればいい。してほしいことがあるなら言ってもいい。ちゃんと応えるから」
「うん」
確かにこのくらいなら難しくない気がする。思ったよりも普通だったそれにチャコはほっと胸を撫でおろした。
だが、安心したのも束の間、ジャンの次の言葉にチャコはひどく動揺してしまった。
「でも、最初に一つだけ言っておく。俺は最終的に千夜子を抱きたい」
「抱きっ!?」
ジャンがそれを口にするのは初めてで驚いてしまった。確かにそういう行為があることはチャコもわかっている。いつか自分たちもするだろうとは思っていたが、ジャンがその話題を口にすることはなかったから、完全に油断していた。
「抱きたいさ。好きな女を抱きたい。でも、千夜子がどうしても無理ならしない」
「……ううん。今は無理だけど……その、いつか……」
今の自分には難しいが、それでもいつかという気持ちはチャコにだってある。
「うん。わかってるから。急に進めたりしないから安心しろ。それに子供を作るって決めるまでは最後までしない」
「え?」
「当たり前だろ? 俺たちはまだ夢を追いはじめたところなんだから。望まない妊娠なんてさせたくない」
「悠輝……」
同い年のはずのジャンがひどく大人に見えた。二人の未来に真摯に向きあってくれているのがとても嬉しい。
「でも、いつそうなってもいいように触れ合いには慣れておこう? な?」
「うん、わかった」
チャコを、そして、二人のこれからを思いやってくれるジャンに、チャコも精一杯応えたくなった。