呪縛の魔法少女戦士

はっ！、、。ゆ、夢？
なんであたしはここにいるの？
フリルやリボンがたくさん付いた可愛いベットの上にいた。
「やっぱり夢じゃなかったのか、、はぁ。」
「お姫様がため息ついてると、可愛い顔が台無しだぞ、」
「え、、！？」
顔を上げるとそこには、青くて深くて吸い込まれそうな目。
服装は、しっかりとしたスーツ。
キスしちゃいそうなくらい近い、、、絶対顔真っ赤だよぉー。
顔も声もイケメン、まさに天から舞い降りた本物の王子様のようだった。

「どうかしたのか？プリンセスシアン。」
困り果て、顔の赤いあたしを見て、彼は優しく笑ってくれた。
まるで何もかも包み込んでくれるみたいに、、
「よ、よく分からないわ、、変な夢を見てたみたい、。」
そもそもこの人の名前なんだっけ、、、
なんで何も覚えてないの、どうして
「では、気分転換に朝食でもいかがかな？」
「じゃあ、そうさせていただくわ。」
やはり何かがおかしい、、あなたは誰なの？
そしてあたしは、、、誰？

とりあえずあたしは、パジャマから着替ることにした。
クローゼットを開けると、、ドレスやティアラ、ネックレスや指輪など、キラキラしたものばかり、、それも全てダイヤモンド。
え？あたし、、プリンセスなの？
「プリンセスシアン、ごきげんよう。お着替えの方をお手伝いさせていただきます。」
白いメイド服を着た彼女は、あたしのお手伝いさんなのだろうか、、慣れた手つきで着替えさせてくれた。
「ありがとう。」

部屋を出ると彼が待っててくれていた。
「さぁ行こう。」
彼は、あたしの肩に手を置き、廊下を歩いた。
胸のドキドキが止まらない♡
「時が来た。」
「なんのこと？」
「他の戦士たちを目覚めさせる時が来た。」
「ほ、他の戦士？何の話？」
すると彼は急にあたしを押し、壁ドンされた。
「うぅっ！？」
「さぁ、目覚めよ。本当のお前の心の力を。」
そう言って彼は優しくて甘いキスをした。



あたしたちの使命。
それは、様々な心が混じりあった塊。
それが人間の心、ジュエリー・リング。
清純・友愛・情熱・幸福など、人は様々な思いをジュエルとして秘めている。
そして時にはぶつかり合い、新しい思いが芽生え、共に成長し合う。
あたしたちは、その心の宝石の守護者として守らなければならない使命があるのだ。
心は、壊れやすいから。
そしてあたしは、純愛や純潔、永遠の絆が込められたダイヤモンドの心。

あ、、あの方は、さっきの。
「私は、エメラルドクイーン。
あなたをダイヤモンドの心の守護者として、このジュエリー・リングの安定に務める使命を授けます。」
「 はい。」
「そしてその証として、ダイヤモンドパクトを授けます。
その力を使って、まずは、聖なる心を守護とする、主な戦士達、誕生石の守護者達を。」
そう言って、エメラルドクイーンは、あたしのダイヤモンドパクトに強力な魔法をかけた。
パクトから映し出されたのは、課題のような内容だった。
そこにはたくさんの宝石の名前と地図が示されていた。
「そのものたち残り9名を目覚めさせるのです。」
「そ、それって多すぎませんか？」
「あなたなら大丈夫です。
だって選ばれし、ダイヤモンドプリンセスだもの。」
え？そんなこと言われても、、あたし何も分からないよ、。
「そして、ダイヤモンドプリンスこと、プリンスノア。」
ノア？この王子様ノアっていうの？
「お呼びでしょうか、エメラルドクイーン。」
「彼女のサポートを頼みましたよ。」
「はい。」
所要時間は、1ヶ月。
こんな無茶な話があるだろうか。