呪縛の魔法少女戦士
次の日、あたしたちはガーネットの守護者についての情報をダイヤモンドパクトを通じて、エメラルド・クイーンからメールを受け取った。
『ガーネット・プリンセス 佐藤愛花 16歳』
そして写真には、あたしと同じ制服姿で、溢れるような素敵な笑顔でピースをしている。
「この子、同じクラスの子じゃん!」

佐藤愛花。クラスのムードメーカーとも言える明るくてノリのいい女の子。
もちろん誰にでも優しく誰とでも友達になれちゃう魔法みたいな子。

「紫明ちゃんだよね?うち、佐藤愛花。あーちゃんって呼んで!!」
「うん!よろしくね!」
そこから話が弾み、どこから来たの?とかどこに住んでるの?とか、たくさんあーちゃんとお話して、仲良くなれた。
「そういえばさ、思ってたんだけど、希空くんとは、知り合いなの?
そ・れ・と・も、、、、、彼氏?」
「か、彼氏!?」
確かにプリンスとプリンセスとか言われてたけど、実際はどうなんだろ。
「違うの?」
「仲はいいかもだけど、、」
「じゃあ、いっその事付き合っちゃいなよォ」
仲良く会話をしていた時だった。
「ん?なんか、外が騒がしいね。」
あーちゃんは、そう言って窓から校舎を見た。
「ぎゃー、、」
あーちゃんは、腰を抜かし倒れ込んだ。
「どうしたの?」
「見てよ、あれ!」
「え、、!?」
そこには絶望に満ちた学園の生徒たちが倒れ、邪悪のせいか巨大な怪物が現れていた。
怪物は、あたしたちのいる校舎へと向かってきている。
「紫明!」
ドアを勢いよく開けて来たのは、希空くんだった。
「愛花、お前も逃げるぞ!急げ!」
1階まで下りて、校舎裏に隠れた。
「希空くん、あの怪物何?」
「闇の怪物、ダークレアだ。」
「ダークレア?」
「え!?なんでわかるの?」
「愛花、お前はここで隠れてろ。行くぞ、紫明!」
「うん!」
「ね、馬鹿じゃないの?行ってどうすんのよぉ!」
もう、なんで、、うちをひとりぼっちにさせるなんて本当に許せない。
1人で隠れるなんて絶対やだ。
あんな怪物いるのに怖すぎるもん。
愛花は、2人のあとを追った。

「よし、ここまで来れば大丈夫。」
「どうすればいいの?」
「ダイヤモンドパクトを使って変身する。」
「え!?変身?」
「ダイヤモンドの力で浄化するんだ。」
いくら希空くんがいるとはいえ、こんな怪物に立ち向かうなんて怖すぎるよ。

ここなら誰にも見つからないよね、2人はなにをたくらんでるの?

希空くんは、あたしに手を握ってくれた。
「こうなったら、やってみるしかない。
この悪を倒すことが、今やるべき事だ!
いくぞ?紫明!」
そうだよ、、希空くんの言う通り。
今この悪を倒せるのはあたしたちしかいないんだから!
ぐずぐずしてちゃダメだよ!
「…うん!
絶望の闇から今、人間たちの世界を救うために!」
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