darkness
近くの川原で、陸に全てを話した。
小学4年の時、些細な誤解が原因で卒業までイジメられていたこと。
たくさんのことが積み重なり人間不信になったことが原因で中学で不登校になったこと。
高校に入って、小学校の時のイジメの中心とも言える大城 絵里に再会して
現在またイジメを受けていること。
『イジメって言っても小さなことなんだけどね。』
「イジメに大きいも小さいもあるかよ。もっと早く気づいてやればよかったな…ごめん。」
私は首を振った。
「俺、大城 絵里って知ってるよ。小…2…かな?同じクラスだったことあったと思う。高校でも評判だしな…。」
『私がね、S大生の人に受験勉強教えてもらってたでしょ…?その人………絵里の婚約者らしくて、なんか絵里の反感を買うようなことになっちゃったんだよね………』
「婚約者…?」
『うん、親同士の関係でね。お互いお金持ちだし。』
「俺…………そのS大生の人知ってるよ。」