darkness
それから10分ほど遅れて弥生が登場。
まだ卒業してから2ヶ月も経っていないからか
久々に会っても何の距離も感じなかった。
美味しいと評判のパスタ屋さんで
3人で楽しくお喋りをする。
『えーっ!!弥生……彼氏できたの!?』
ビックリして、固まってしまう私とかんな。
「まぁね〜」
弥生はパスタを口に入れ、唇をペロッと舐めた。
「なんかショック〜!私、弥生よりは先に彼氏できると思ってたのに!!」
かんなが悔しがると
「何よそれ〜私、結構モテるんだからね。」
弥生は自慢気に答えてみせた。
弥生は高校に入ってからも相変わらずで、活発で明るいまま。
その素のままの弥生は話しやすく、誰とでもすぐに仲良くなれるため
男の子からは意外とモテているのだ。
「“意外と”は余計よ。」
弥生はそう言って笑う。