darkness
「おい、お前ら。やることがダセーんだよ。あさ美に謝れよ。」
陸が絵里たちに向かってそんなことを言いだしたので、私は必死になって陸を止めた。
『陸っ………やめて!』
陸は私を無視して続ける。
「高校生にもなってこんなことして恥ずかしいと思えよ。」
「なんなの?アンタ……」
絵里たちの目が突然入ってきた陸へのイラつきを示していた。
『だめ、陸!もういいから……』
「良くねーよ!!
おい、大城。お前がそんなに偉そうにしてられんのはお前が偉いからじゃない。お前の親が偉いだけだ。
何の苦労もしたことねー奴があさ美の辛さも考えずに威張んなよ!」
『……お願い陸…もうやめて!』
私は必死で陸の肩を掴んだ。
絵里は可愛い顔で怒った表情を見せる。
こんなことしたら…………
陸が恨まれる。
私がいることで、
色んな人に心配や迷惑をかけてしまうね。