darkness
そこには一瞬静まり返った空気が待っていた。
「あさ美…!!」
「もう大丈夫なの?」
「本当に…ごめんね。」
「ごめんなさい。」
佳代、千春、ユキ、ナギサの4人がかけよってきて私の心は驚きと安堵に包まれた。
こうして誰かに囲まれる学校生活など、ずっと夢のようなことだと思っていた私は不思議な気分だった。
1日を過ごし、気づいたことは
私が屋上から飛び降りたことは自分が思う以上に周囲に影響を与えたということ。
そして、謝った4人が私の元へ寄ってきたことで
今まで大きな顔で自由な生活を送ってきた絵里が
一人になっていた。
それでも絵里は特に暗い表情を見せるわけでもなく、ただ強気な顔を見せて1日を過ごしていた。
私の人生で最悪な存在だった絵里。
ずっと邪魔だと思ってた。
こいつさえいなければ
そう思わずにはいられなかった。