浅蘇芳─asakisuo─
「チセ、おはよう。月曜を迎えたね」
「迎えちゃったね、今週も頑張ろ」
肩までの黒髪のボブ、人が羨むような二重の瞳がまん丸で、頬と唇がぷっくりしていて可愛らしい。幼く見えるチセは可愛い。
チセを可愛くないって言う人はいないって断言できるくらい、雰囲気もふんわり優しく可愛らしいのだ。
「ねぇあかり、さっそく聞いてもいい?」
「もしかして、学園祭の時の?」
そうそうって小声で言いながら、すぐ隣の椅子にちょこちょこ座ってきたチセは耳を傾けている。