浅蘇芳─asakisuo─




 あーあの日は……思い返せば返す程、楽しさを噛みしめる一日だった。

 どんどん笑顔が増えていくあかりを肌身で感じるのはとても嬉しいもので、何より楽しそうなあかりを見ると、益々自分も楽しくてたまらなくなっていた。

 仲良くなりたいって言って、本当に仲良くなれている。

 O大が夏休みに入る前、アキホが当たり前のように、夏休み明けにあるお店のランチをタスクと三人で食べに行こうって誘って来てくれて、申し訳ないのに、やはり有難いと感じた。

 普通もう、関わりたくないって思っても良いのに、すっかり友達って分かるような接し方で、アキホは以後別れに関して何も言ってこない。



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