地味な私ですが、お日様みたいなヴァンパイアの花嫁になりました

信じられない言葉に、かあと頬が熱くなる。

なにを言うんだろう。

私なんかが、かわいいわけない。

きっと、私の「特殊な体質」ってやつが影響しているだけで――。


そう心の中で自分に言い聞かせていたら、びくりとなった。

西海くんが私の頬に触れてきたから。


「ここまできたら、絶対に離したくない。これは運命に決まっている」


綺麗な顔がゆっくりと近づいてきて、目を閉じた。

その瞬間、私は唇に、温かな熱を感じた。


「おまえは俺が守る。どんな奴からも、けして傷つけさせない。だから――」


私の初めてのキスを奪った西海くんは、そう甘く低くささやいた。


「俺だけの花嫁になれ」





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