地味な私ですが、お日様みたいなヴァンパイアの花嫁になりました

慧くんとお付き合いするようになって、もう何回も数えきれないくらいキスした。

けれども、私はまだキュンキュンふわふわして、甘いものが胸いっぱいに詰まったみたいにドキドキする。

一緒、なんだね。


頬が熱くなるのを感じながら、私は笑い返した。


「うん、わかるよ。私もおんなじだから」

「そっか。よかった」


その熱い頬に、慧くんの大きな手が触れた。

もう一度、唇が下りてくる。

これは、慧くんの気持ちがこもったキス。

大好き、っていう、私とおんなじ気持ちのキスだ。


私は、ただの人間の女の子。

慧くんは、ヴァンパイア。

でも、私たちは同じ「大好き」って気持ちを共有しあう、恋人同士。





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