地味な私ですが、お日様みたいなヴァンパイアの花嫁になりました

「それってつまり、慧くんは一人で悩みを抱えているかもしれない、ってことだよね」

「かもしれないね。どっから見てもハイスぺイケメンに見える慧くんも、実は私たちと同じように悩んだり苦しんだりしているのかもしれないね」


だとしたら、放っておけない。

一人で苦しむなんてだめだよ。

ずっと一人ぼっちだった私だから、よく解かる。

一人で苦しむのが、どんなに辛くて苦しくて、寂しいか、ってこと。


居ても立ってもいられなくなった私を応援するように、美菜ちゃんは笑った。


「新奈ちゃんが混血の私を受け入れて友達になってくれて、すごくうれしかった。きっと、そんな新奈ちゃんだから、慧くんは好きになったんだと思う。慧くんがなにも言わずにいるのは、きっと新奈ちゃんを傷つけたくないからかもしれないよ」


だから、慧くんと向き合ってみて。


そう背中を押してくれた美菜ちゃんに、私は笑顔でうなずいて見せた。





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