地味な私ですが、お日様みたいなヴァンパイアの花嫁になりました
エピローグ
翌朝。
「おはよう、新奈」
登校して話しかけてきてくれたのは、いつもの笑顔がまぶしい、お日様のような慧くんだった。
「おはよう、慧くん! はい、朝の栄養」
と、私が渡したのは、特製のトマトジュース。
美味しいトマトの他に、何種類ものフルーツをブレンドして作った、慧くんがお気に入りのものだ。
「さんきゅ! ――ん、美味い。やっぱこれがなきゃ朝って感じしないよな」
と一気飲みして言うと、
「それと、これも――」
ちゅ。
と、私にキスをする。
「もう……!」
「あはは」
不意打ちに顔を真っ赤にさせる私に慧くんが楽しげに笑う。