じれ恋
俺は別にロリコン(そういう)趣味があるわけじゃない。


強いこだわりはないが、胸は人並みに大きい方が好きだし、可愛いよりは綺麗な、どちらかと言えば自分と同じくらいか、年上のセクシーな女性がタイプだ。


だからこれは多分、生まれた時から知っている女の子の成長を感じて、感慨深くなっている保護者のような感情だと言い聞かせていた。


ただ、自分の中にそれとは違う感情があることを一度意識してしまえば、もうそれをなかったことにはできない。
 

だから俺は、しばらくお嬢と距離を置く決断をしたのだった。あの時は、それが正しい選択だと思っていた———。
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