じれ恋
*
病院に到着してから言われたフロアまで駆け上がった。
紺炉は既に救急外来から一般の病棟に移っているらしい。
病室の前にはおじいちゃんと相模がいた。
私を見て2人は何か言いかけたけれど、そんなことを聞いている余裕は私にはなかった。
紺炉がぐったりと横たわって口から管を入れられている姿、手足が切断された姿。
あらゆる状態を想像した。
生きていてくれればそれでいい。
それ以上は何も望まないから。
——神様どうか、私から紺炉を取り上げないで……!
あんなギクシャクした会話が最後なんて絶対にイヤ!
私は覚悟を決めて病室の扉を開けた。
「紺炉!!」
病院に到着してから言われたフロアまで駆け上がった。
紺炉は既に救急外来から一般の病棟に移っているらしい。
病室の前にはおじいちゃんと相模がいた。
私を見て2人は何か言いかけたけれど、そんなことを聞いている余裕は私にはなかった。
紺炉がぐったりと横たわって口から管を入れられている姿、手足が切断された姿。
あらゆる状態を想像した。
生きていてくれればそれでいい。
それ以上は何も望まないから。
——神様どうか、私から紺炉を取り上げないで……!
あんなギクシャクした会話が最後なんて絶対にイヤ!
私は覚悟を決めて病室の扉を開けた。
「紺炉!!」