じれ恋



「無理させて悪い。さすがにがっつき過ぎたな」


翌朝、私の頭を撫でながら紺炉が申し訳なさそうに言った。


「そんなことない……すごい嬉しかった!私の幸せがどんどん更新されてってる感じ!」


私は腕枕をされながら、紺炉にピッタリと体を寄せて思うままを伝える。


人生山あり谷あり。


これからも決して楽しいことばかりじゃないかもしれない。


それでも、紺炉と一緒ならきっとどんな困難にも立ち向かえる。そう思えるのだ。


「これからもよろしくね、旦那さま?」


「こちらこそ、俺の奥さん」


紺炉は私の手を取って薬指に輝くリングにそっとキスをした——。
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