じれ恋
何かあった時のためにと、家に1つ置いてある紺炉のホテルの部屋のキーカードを持って犬飼にホテルまで送ってもらった。
てっきりビジネスホテルだと思っていたのに、そこはお洒落な有名ホテルで、紺炉は一人でこんなにいいホテルに泊まっているのかとちょっと羨ましくなった。
部屋の前まで来て深呼吸をする。
何を話そう。
まずはあの日、カッとなってしまったことを謝ろう。
カードキーを近づけるとピッという音と共に緑のランプが付いた。
「お邪魔しま〜す。紺炉、いる?」
特に反応はなかったけれど、奥の方から女性の声と、ガタガタギシギシという律動的な音が聞こえてきた。
テレビでも付けてるのかな?
音と声がする方へ歩みを進め、私は衝撃的な光景を目の当たりにする。
「んあっ、要イイッ///」
顔は見えないが、女性が快楽に溺れた甘い鳴き声を上げている。
なるほど、扉を開けた瞬間聞こえてきたのは彼女の声だったのか。
そしてさっきの律動的な音は、女性に覆いかぶさっている紺炉によるものだった。
紺炉が腰を打ち付けるたび、ベッドが軋む音がする。
他にも擦れるシーツの音や、時折漏れる吐息の音。
全てが不協和音となって部屋いっぱいに響いている。
これは一体何事なんだろう?
私の脳は状況を理解するのにかなり時間がかかった。
ドサッ
私が持っていたケーキの箱が床に落ちた音で、紺炉が一瞬こちらを見た。
視線が交わったのと、私が走って部屋を出たのは多分同時だったと思う。
てっきりビジネスホテルだと思っていたのに、そこはお洒落な有名ホテルで、紺炉は一人でこんなにいいホテルに泊まっているのかとちょっと羨ましくなった。
部屋の前まで来て深呼吸をする。
何を話そう。
まずはあの日、カッとなってしまったことを謝ろう。
カードキーを近づけるとピッという音と共に緑のランプが付いた。
「お邪魔しま〜す。紺炉、いる?」
特に反応はなかったけれど、奥の方から女性の声と、ガタガタギシギシという律動的な音が聞こえてきた。
テレビでも付けてるのかな?
音と声がする方へ歩みを進め、私は衝撃的な光景を目の当たりにする。
「んあっ、要イイッ///」
顔は見えないが、女性が快楽に溺れた甘い鳴き声を上げている。
なるほど、扉を開けた瞬間聞こえてきたのは彼女の声だったのか。
そしてさっきの律動的な音は、女性に覆いかぶさっている紺炉によるものだった。
紺炉が腰を打ち付けるたび、ベッドが軋む音がする。
他にも擦れるシーツの音や、時折漏れる吐息の音。
全てが不協和音となって部屋いっぱいに響いている。
これは一体何事なんだろう?
私の脳は状況を理解するのにかなり時間がかかった。
ドサッ
私が持っていたケーキの箱が床に落ちた音で、紺炉が一瞬こちらを見た。
視線が交わったのと、私が走って部屋を出たのは多分同時だったと思う。