じれ恋
キャミとブラを乱暴に捲られ、執拗に胸を揉みしだかれながら全身を這う生温かい舌が、とにかく気持ち悪かった。


胸を吸われながら、今度はスカートの中の下着へ手が掛かる。


抵抗も虚しく、ずらされた下着から一気に3本ほどの指が挿れられた。


男は楽しそうに笑いながら指を出し入れしている。


「そろそろ連絡してやるか」


主犯格の声がした後、私の親指に何か固いものが当てられた。


「もしもーし。オレだけど、わかる?・・・そう怖い声出すなよ」


男の言葉から察するに、さっき指に当てられた固いものは私のスマホで、恐らく指紋認証で解除してから紺炉に電話しているんだろう。


「お姫様は無事だからさ。いま声も聞かせてやるって」


その瞬間、中に挿れられていた指で内壁を擦られる。


「んンンンッ!」


「悪いな、ちょぉっといま俺の部下とお楽しみ中でさ。随分可愛い声で鳴くんだなァ?」


紺炉の声は私には聞こえないので、意識が朦朧としてきた中、ひたすら男の言葉に耳を傾ける。


「まぁそう慌てるなよ。場所教えてやるから。歌舞伎町の岡田ビル3階だ。分かってると思うが、部下なんて連れてきてみろ?生きてお姫様に会えねぇからな。ちなみに、もう部下が我慢の限界らしくてな。早くしねぇと、大事なとこに間に合わねぇぞ?」


電話が切れてから、カチャカチャとベルトを外すような音が聞こえたのを最後に、私は意識を手放した。
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