じれ恋
*
夏休み某日。
私は幼馴染の亜希を誘って水着を買いに来ていた。
「ちょっと〜なんでそんな地味なのばっか選ぶわけ!?
「だって私胸ないしお腹出すのも恥ずかしいし……」
「それじゃあスク水でいいじゃん。わざわざ買いに来たってことは、紺炉のことドキッとさせたいんでしょ?」
亜希は何度も家に来たことがあるから、うちの人たちと全員顔見知りだ。
もちろん紺炉とのこともよく亜希に相談しているため、そこらへんの事情も知っている。
「それはそうだけど……」
確かにせっかく水着を着るんだしいつもと違う私を見せたいけれど、亜希が選ぶ水着は何というか、セクシーすぎるのだ。
私みたいなお子ちゃま体型には到底着こなせないものばかり。
「もー分かった!じゃあ百歩譲ってこれならどう?」
ガサゴソと取り出してきたのはセパレートでお腹が見えるタイプではなく、ワンピースタイプの水着だ。
紐が細くデコルテから胸にかけてかなりスッキリしているし、丈もかなり短いがこれならギリギリいける。
背中がガッツリ開いているのが気になるけれど、それを言ったらいよいよ亜希に怒られそうなのでやめておく。
早速私は試着をしてみた。
「いいじゃーん似合ってる!これで紺炉もイチコロだよ♡」
さすがに紺炉の鋼のメンタル崩れないだろうけど、ほんのちょっとでも意識させられたらいいなぁとは思ってしまう。
「これ買ってくるね!」
私たちは可愛いショップバッグを揺らしながら家路に着いた。
約束の日はもう今週末だ——。
夏休み某日。
私は幼馴染の亜希を誘って水着を買いに来ていた。
「ちょっと〜なんでそんな地味なのばっか選ぶわけ!?
「だって私胸ないしお腹出すのも恥ずかしいし……」
「それじゃあスク水でいいじゃん。わざわざ買いに来たってことは、紺炉のことドキッとさせたいんでしょ?」
亜希は何度も家に来たことがあるから、うちの人たちと全員顔見知りだ。
もちろん紺炉とのこともよく亜希に相談しているため、そこらへんの事情も知っている。
「それはそうだけど……」
確かにせっかく水着を着るんだしいつもと違う私を見せたいけれど、亜希が選ぶ水着は何というか、セクシーすぎるのだ。
私みたいなお子ちゃま体型には到底着こなせないものばかり。
「もー分かった!じゃあ百歩譲ってこれならどう?」
ガサゴソと取り出してきたのはセパレートでお腹が見えるタイプではなく、ワンピースタイプの水着だ。
紐が細くデコルテから胸にかけてかなりスッキリしているし、丈もかなり短いがこれならギリギリいける。
背中がガッツリ開いているのが気になるけれど、それを言ったらいよいよ亜希に怒られそうなのでやめておく。
早速私は試着をしてみた。
「いいじゃーん似合ってる!これで紺炉もイチコロだよ♡」
さすがに紺炉の鋼のメンタル崩れないだろうけど、ほんのちょっとでも意識させられたらいいなぁとは思ってしまう。
「これ買ってくるね!」
私たちは可愛いショップバッグを揺らしながら家路に着いた。
約束の日はもう今週末だ——。