じれ恋
文化祭
2013年 秋
Side 愛華
まだ夏の暑さが残る9月。
夏休みが明けた今、学生の私は次なるイベント〝文化祭〟を控えていた。
女子校における学校行事で最も生徒が浮き足立つ行事とも言える。
なぜなら、校内に学校関係者以外の異性が入ることを許される数少ない特別な日だからだ。
去年の文化祭では、外部から入学して来た子たちが中学から付き合っている自分の彼氏を呼んでいて、それが少し羨ましかった。
同じ外部入学なのに、男子を呼んでいなかったのは私くらいだったと思う。
だから、今年こそは何が何でも私も異性を呼びたいのだ。
そう、紺炉を。
Side 愛華
まだ夏の暑さが残る9月。
夏休みが明けた今、学生の私は次なるイベント〝文化祭〟を控えていた。
女子校における学校行事で最も生徒が浮き足立つ行事とも言える。
なぜなら、校内に学校関係者以外の異性が入ることを許される数少ない特別な日だからだ。
去年の文化祭では、外部から入学して来た子たちが中学から付き合っている自分の彼氏を呼んでいて、それが少し羨ましかった。
同じ外部入学なのに、男子を呼んでいなかったのは私くらいだったと思う。
だから、今年こそは何が何でも私も異性を呼びたいのだ。
そう、紺炉を。