じれ恋
雨宿り
2013年 秋
Side 愛華
ホームルームが終わり、特に部活に入っていない私は帰る支度をして校舎を出た。
空は分厚い雨雲に覆われていて、思わずスマホで夕方の天気予報を確認する。
ちょうど家の最寄駅に着く17:00頃に傘マークが付いていた。
鞄の中を漁ってみたけれど、たまたま折り畳み傘が入っていたなんて奇跡は起こらない。
そして空は私の味方をしてはくれなかった。
駅に着いた途端ポツポツと雨が降り始める。
家までは歩いて10分くらい。
これくらいの雨なら走って帰っても良さそうだけれど、多分そんなことをしたら紺炉や相模に怒られそうだ。
すぐそこにコンビニがあるから傘を買ってもいいのだけれど、たった10分のためにビニール傘を買うのは勿体無い気がしてならない。
結局私は紺炉に迎えに来てもらおうとスマホを取り出すと、既に紺炉からメッセージが来ていた。
『迎えに行くのでコンビニの中で時間潰しててください』
とりあえずパッとコンビニまで行ったけれど、中には入らず外で雨宿りをさせてもらうことにした。
Side 愛華
ホームルームが終わり、特に部活に入っていない私は帰る支度をして校舎を出た。
空は分厚い雨雲に覆われていて、思わずスマホで夕方の天気予報を確認する。
ちょうど家の最寄駅に着く17:00頃に傘マークが付いていた。
鞄の中を漁ってみたけれど、たまたま折り畳み傘が入っていたなんて奇跡は起こらない。
そして空は私の味方をしてはくれなかった。
駅に着いた途端ポツポツと雨が降り始める。
家までは歩いて10分くらい。
これくらいの雨なら走って帰っても良さそうだけれど、多分そんなことをしたら紺炉や相模に怒られそうだ。
すぐそこにコンビニがあるから傘を買ってもいいのだけれど、たった10分のためにビニール傘を買うのは勿体無い気がしてならない。
結局私は紺炉に迎えに来てもらおうとスマホを取り出すと、既に紺炉からメッセージが来ていた。
『迎えに行くのでコンビニの中で時間潰しててください』
とりあえずパッとコンビニまで行ったけれど、中には入らず外で雨宿りをさせてもらうことにした。