じれ恋
*
結局、紺炉が回復した後に今度は私が風邪を引いた。
紺炉の部屋で寝てしまったあの日、途中で様子を見にきてくれたらしい相模は「ブランケットをかけていなかったからだ」と言っていたけれど、風邪を移された原因は明らかだった。
「絶対紺炉のせいだよ……ゴホッゴホッ」
「責任とって今度は俺が看病しますよ」
全く反省してなさそうな紺炉は、むしろどこか嬉しそうに私の前髪をすいた。
これは後から聞いた話だけど、あの時相模から向けられた「何かしたのか」と疑うような視線が痛かったと紺炉が言っていた。
まさかキスしたなんて言えないけど、相模なら気づいていてもおかしくはない……。
結局、紺炉が回復した後に今度は私が風邪を引いた。
紺炉の部屋で寝てしまったあの日、途中で様子を見にきてくれたらしい相模は「ブランケットをかけていなかったからだ」と言っていたけれど、風邪を移された原因は明らかだった。
「絶対紺炉のせいだよ……ゴホッゴホッ」
「責任とって今度は俺が看病しますよ」
全く反省してなさそうな紺炉は、むしろどこか嬉しそうに私の前髪をすいた。
これは後から聞いた話だけど、あの時相模から向けられた「何かしたのか」と疑うような視線が痛かったと紺炉が言っていた。
まさかキスしたなんて言えないけど、相模なら気づいていてもおかしくはない……。