美人爆命！？異世界に行ってもやっぱりモテてます。
っていうか、あのおばあさん、おかしなことを言ったね。



「今回は異界から呼び寄せた者故、長持ちするのではないかと思います。」



異界から呼び出した？
私を？
じゃあ、これは異世界トリップの設定なのかな？
長持ちっていうのは何なんだろう？



女王様の具合が悪いからと、謁見は直ぐに終わった。
私のバッグは無事に返してもらえた。



スマホを見てみたけど、LINEも着信も何も入ってなかった。
ということは、やはり、実際の時間はあまり流れてないってことなのかな？
だから、夢が長いと感じるのか。
特になくなったものは何も無い。
女王様は、ただ見たかっただけなのかな？



「ねぇ、女王様の傍にいた黒いローブのおばあさんは、一体、誰なの？」

私はメイドさんの一人に聞いてみた。



「あの方は、大魔女クラウディア様です。」

（大魔女？って、多分、魔女よね？？）



そっか、この夢は魔女がいる設定なんだね。
なんか、ずいぶんとファンタジーな設定だね。
私、あんまりファンタジー的なものは好きじゃないのに、不思議だな。



「ってことは、魔法がある世界なのよね？」

「魔法を使える者は、世界にほんのひと握りしかおりません。
たいていの者は、王族にお仕えしております。」

「へぇ、そうなんだ。」

意外としっかり設定されていることに、ちょっとびっくりだ。
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