美人爆命！？異世界に行ってもやっぱりモテてます。
「クラウディア様が来られました。」

「えっ！？」



声とほぼ同時に扉が開いて、クラウディアさんが部屋に入って来た。



「女王陛下はお加減があまり良くないゆえ、わしが参った。
何か、用でもあるのか？」

「お越しいただき、どうもありがとうございます。
いくつか質問があります。
私は異界から連れてこられたということですが、どういうことですか！？」

「いかにも。そなたは異界から来た。
特別な馬車を遣わし、迎えに行った。」

「異界とはどういうことですか！」

クラウディアは、小さく息を吐いた。



「人が生きる世界は、ひとつだけではない。
だが、ほとんどの者はそんなことは知らぬ。
それに、たとえ知っていたとしても、違う世界に行くことは出来ぬ。
出来るのは、わしのような魔法使いだけじゃ。」

話を聞いているうちに、鼓動がどんどん速くなった。



「な、なぜ、私を…どうやって……」

「魂の交換は、体にかなりの負担がかかる。
長く持っても10数年じゃ。
なんとか出来ないものかと考えておったところ、ひらめいたのじゃ。
異界の者の体なら、もしや、長持ちするのではないか、とな。
それで、水晶玉を使い、女王陛下の器となれる者を探した。
そして、そなたをみつけた、というわけじゃ。」

平然としゃべるクラウディアさんに、私は怒りが沸騰寸前だった。
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