美人爆命!?異世界に行ってもやっぱりモテてます。
未来(ミライ)~!」

「理沙、ごめ~ん!」

待ち合わせをしていた理沙に手を振る。



「待たせてごめん。」

「もしかして、また告白?」

さすがは親友。
よくわかってるね。
私は曖昧に微笑んだ。



「あんた、贅沢過ぎるんだよ!
いいかげん妥協しないと、行きそびれるよ。」

「大丈夫よ。まだ若いもん。」

「そんなこと言ってるうちに、あっという間に歳とるわよ。」

「もうっ!しつこいってば!」



理沙とは中学の頃からの親友だ。
私は男子にはよくモテたけど、同性からはあまり好かれなかった。
理沙だけが、私と親しくしてくれた。
私にとっては、かけがえのない友達だ。



務めてる会社が近いから、こんな風に待ち合わせて、一緒にご飯を食べたり、ちょっと飲んだり。
理沙がいるから、私は彼氏が欲しいと思わないのかな?
理沙がいてくれたら十分だもの。








「じゃあ、またね。」

「気を付けてね!」


理沙とは駅で分かれた。
今夜は、調子に乗って、ちょっと飲みすぎたかな。
電車に揺られて眠ってしまいそうになるのを懸命に堪えて、ようやく最寄り駅に着いた。
駅からアパートまでは、歩いて約10分。
あぁ、眠い…



(……あれ?)
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