環くんは、フォーク化現象に悩まされている

黒板の前に立つの、恥ずかしすぎ……

みみみ……皆さん……

私なんかのことを……凝視しないでください……


『こいつ、文化祭の時に借りるから。クラスの出し物の手伝いから、はずしてやって』


えっ? 

いきなり何?


市護(いちご)千夜湖(ちよこ)。オマエ、写真部だよな?』


『……はい』


『文化祭の時、学園中を回って写真を撮れ。それがお前の使命だ。わかったな!』


……怖いっ。


『返事は!』


『……はっ、はいっ!』



この時は、何が何だかわからなくて。

恥ずかしい。

逃げたい。

それしか頭の中になくて。

ボーっとしてる間に、嵐の元凶は教室から出て行ったんだけど……

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