ヴァンパイア王子と秘密の甘い独占契約
御影くんに今の気持ちを伝えて、手を合わせた。


どうかな? いいって言ってくれるかな?


目の前にいる御影くんの様子をうかがうと、


「わかった。黙っててあげる」

「ほんと⁉」

「そのかわりに、俺のお願いも聞いてくれたらね」


交換条件、か。


あまり変なお願いじゃなければいいけれど、ある意味弱みを握られていると思ったら、どうしても体が身構えてしまう。


「いいよ。どんな……?」

「桧山さんの秘密を守るかわりに、卒業まで毎日俺に血を飲ませて」

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