ヴァンパイア王子と秘密の甘い独占契約
「ちょっと、姫咲」
「いいじゃん! だって、最近の曜、昼休みになると、すぐにどこかに行っちゃうんだもん。いくら探しても見つかんないし。ちょうど話したいこともあるからついて来てよ」
「俺、教室に戻るから。あんまりわがまま言うなって――」
「いいからついて来て!」
御影くんの声をさえぎる姫咲さんの顔が、ほんの一瞬だけ真剣になった。
かと思ったら、彼女は強引に御影くんを引っぱって、来た道を歩き出す。
御影くんをどこに連れて行く気なんだろ……?
「いいじゃん! だって、最近の曜、昼休みになると、すぐにどこかに行っちゃうんだもん。いくら探しても見つかんないし。ちょうど話したいこともあるからついて来てよ」
「俺、教室に戻るから。あんまりわがまま言うなって――」
「いいからついて来て!」
御影くんの声をさえぎる姫咲さんの顔が、ほんの一瞬だけ真剣になった。
かと思ったら、彼女は強引に御影くんを引っぱって、来た道を歩き出す。
御影くんをどこに連れて行く気なんだろ……?