もう隠していられませんっ!
要 七月×結城 りんね

私達,付き合い始めて4ヶ月。

両片想い期間,まさかの8ヶ月。

元々仲のいい私達は,最早付き合って1年。

……これは,ちょっと暴論だけど。

そんな付き合って初めての夏休みに,私は七月くんのお家にいた。

お家デートと呼ぶらしいのだけど,私はただリビングのソファー,七月くんの隣でひたすらドキドキしているだけ。

口を開けたり,閉じたり。

七月くんが何をして過ごすか考えている今のうちに,私は告白しなければいけないことがある。

ふと横から細い影が私に落ちた。

目を細める私の頭に,七月くんの手のひら。

ぽふぽふさらさらと,私の頭を撫でる。

ドッキンと心臓をならす私と裏腹に,本人と来たらもう,無意識なのかこちらを見向きもしていない。

……すき。

って,私が本当に言いたいのはそれではなくて。
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