僕等と君
ひよが亡くなったと聞いたあの日、目の前が真っ白になるのが分かった。



俺の周りで、千里や海晴、幾が泣いていた。



飛田と俺だけが、涙を、流せなかった。





『…飛田』



『……仁か』



『ひよが居らんくなったん、ほんま…なん…?』



『…あぁ、本当だ』





そう言った飛田だって、死んだ様な目をしてた。



皆辛いんは同じなんや…、そう、思わされた。
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