僕等と君
クーラーのかかった自室で



外のセミの鳴き声が聞こえない様にコンポで音楽を流した。





――出逢えた事 分かれた事



  全ては世界の廻り廻る輪廻の1つ



  愛する僕 愛される君



  僕と君を巻き込む輪廻に遭遇するのは



  神様がくれた 赤い糸の所為だね――





『ひよりー、何聞いてるのー?』



『あ、海晴。んとね、多分言っても分からないよ』



『じゃーじゃー、1回聞かせてよ!』



『いいよ?』





ひよりがiPodで聞いていた曲を聞かせてもらって



凄く気に入ったから、CDにやいてもらったんだっけ。



ひよりの一番お気に入りの曲。



そう思ったら、今まで沢山泣いたのに、また、涙が出てきた。

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