昼休みの屋上
「どーしたの?大丈夫?」
『あ、ごめんね!大丈夫!ちょっと考え事してただけだよ〜』
「そう?なら良いんだけど…」
『あのね!これ真面目な話なんだけどね』
"好きです。ほんとに大好きです。付き合ってください!"
……ちゃんと言えたよ。言えた。
どうだろう、断られるかな。泣きそう。
「……俺さ他に好きな子いて、ごめんな」
『…そうだよね!そう、だよね』
なに、勘違いしてるんだろう。
笑えるくらいバカなんだな、私。
過去の自分を怒りたい……。
『……あ、何かしんみりした空気になっちゃったね。話って何だったの?』
「言いにくいんだけど、俺、吉川さんのこと好きで協力してほしいなーって思って…」
『そうなんだー……協力出来たらするね!もうそろそろ戻るね!バイバイ!』
これはやばいね、勝手に出てくるね、目からしずくが。