ヤンキーくんは意外に甘い
1話
○街中/昼(未来のシーン)
丈がクレープを持って花梨を見つめる
丈「今日からお前は俺の彼女な」
花梨「え!?」
【こんなことになるなんて……】
○街中/昼
【真鍋花梨、高校2年生】【趣味は料理や食べ歩き、カフェ巡り】【夢は】【自分のカフェを持つこと!】
花梨「あれ~、またここに出ちゃった」
道に迷い、同じ道をぐるぐるとしている花梨。スマホを見ながらキョロキョロ
【テスト最終日、午前中で終わったので趣味のカフェ巡りをしていた】【今日は初めて3駅も離れた街で目当てのカフェに行く予定なのに…】
(全然たどり着けない。確かこのあたりなんだけど、人通りも全然ないし…)
楽しそうに話をしている高校生男子二人組を見つけ、花梨は駆け寄る。
花梨「あ、あのすみません! ここに行きたいんですけど…」
花梨がスマホを見せながら話しかけると男子は振り返り、にやにやし始める
男子高生A「あ? あれ可愛い子に逆ナンされちゃった」
花梨「え!? ちがっ…」
男子高生B「ずりい! 俺たちとごはんいこっか。カラオケでもいいよ」
花梨「い、行きません!」
男子高生A「強がっちゃってるのも可愛いじゃん。いこいこ」
腕を捕まれ連れられそうになるのを必死に抵抗する花梨
花梨「ちょ、やだ!」
(最悪。道聞く人間違えた…!)
丈「おい、邪魔」
後ろから低い声が聞こえた。
男子高生A「ああ?」
振り返ると目の前にはコワモテの男子、同じクラスの不動丈が不良たちを睨み付けている。右手には生クリームたっぷりのクレープを持っていて、ギャップにまず驚く花梨。
【クラスの不良の不動丈くん!】【やっぱり怖い……】【ていうか、なんでクレープ!?】
男子高生A「な、なんだてめぇ!」
男子高生B「おい、こいつ不動丈だ……!」
男子高生A「え、百戦錬磨の!?」
男子高生二人はこそこそと話をしてから、丈が強い相手だと知り焦る
男子高生A・B「し、失礼しました~」
へらへら笑いながら去っていく男子高生。花梨はぽかんとする
【助かった……?】【やっぱり不動くんって怖い人なんだ…】【でもちゃんとお礼言わないと!】
ちらりと丈を見るが、目つきが怖い。怯えながらも頭を下げた花梨
花梨「……あの、ありがとう、不動くん!」
丈「え? なんで俺の名前」
花梨「私……同じクラスの真鍋花梨、です。知らなかったんだ」
【確かに友だち少ないしクラスでも目立つほうじゃないけど】【ちょっとショック】
丈「……まじか……。あ、これはその……」
クレープを持っていることに動揺している丈
花梨「……不動くん、クレープ好きなの?」
丈「……」
こくりと頷く丈。
丈「誰かに言うか?」
花梨「え?」
丈「誰にも言わないよな?」
鋭い目つきで睨まれる
花梨「ひゃ!」
【別に、誰にも言うつもりはなかったけど…】【甘いもの好きなら私のカフェ巡りに付き合ってくれたりしないかな】
丈「おい、聞いてるのか?」
ずいと花梨に顔を近づける丈
花梨「あ、あの、黙ってるから、私と付き合って!」
丈「……は?」
驚く丈と、ハッとする花梨
(言い方間違えた!)
丈「いいよ」
花梨「え、いいの!?」
(ちゃんと伝わってた!?)
丈「今日からあんたは俺の彼女な」
花梨「ええっ!? あ、あのでも」
丈「あんたが言ったんだからな。約束守れよ」
(約束破ったらなにされちゃうんだろう…)
花梨「……はい」
しかたなくうなずく花梨
【こんなことになるなんて……】【どうしよう!】
丈がクレープを持って花梨を見つめる
丈「今日からお前は俺の彼女な」
花梨「え!?」
【こんなことになるなんて……】
○街中/昼
【真鍋花梨、高校2年生】【趣味は料理や食べ歩き、カフェ巡り】【夢は】【自分のカフェを持つこと!】
花梨「あれ~、またここに出ちゃった」
道に迷い、同じ道をぐるぐるとしている花梨。スマホを見ながらキョロキョロ
【テスト最終日、午前中で終わったので趣味のカフェ巡りをしていた】【今日は初めて3駅も離れた街で目当てのカフェに行く予定なのに…】
(全然たどり着けない。確かこのあたりなんだけど、人通りも全然ないし…)
楽しそうに話をしている高校生男子二人組を見つけ、花梨は駆け寄る。
花梨「あ、あのすみません! ここに行きたいんですけど…」
花梨がスマホを見せながら話しかけると男子は振り返り、にやにやし始める
男子高生A「あ? あれ可愛い子に逆ナンされちゃった」
花梨「え!? ちがっ…」
男子高生B「ずりい! 俺たちとごはんいこっか。カラオケでもいいよ」
花梨「い、行きません!」
男子高生A「強がっちゃってるのも可愛いじゃん。いこいこ」
腕を捕まれ連れられそうになるのを必死に抵抗する花梨
花梨「ちょ、やだ!」
(最悪。道聞く人間違えた…!)
丈「おい、邪魔」
後ろから低い声が聞こえた。
男子高生A「ああ?」
振り返ると目の前にはコワモテの男子、同じクラスの不動丈が不良たちを睨み付けている。右手には生クリームたっぷりのクレープを持っていて、ギャップにまず驚く花梨。
【クラスの不良の不動丈くん!】【やっぱり怖い……】【ていうか、なんでクレープ!?】
男子高生A「な、なんだてめぇ!」
男子高生B「おい、こいつ不動丈だ……!」
男子高生A「え、百戦錬磨の!?」
男子高生二人はこそこそと話をしてから、丈が強い相手だと知り焦る
男子高生A・B「し、失礼しました~」
へらへら笑いながら去っていく男子高生。花梨はぽかんとする
【助かった……?】【やっぱり不動くんって怖い人なんだ…】【でもちゃんとお礼言わないと!】
ちらりと丈を見るが、目つきが怖い。怯えながらも頭を下げた花梨
花梨「……あの、ありがとう、不動くん!」
丈「え? なんで俺の名前」
花梨「私……同じクラスの真鍋花梨、です。知らなかったんだ」
【確かに友だち少ないしクラスでも目立つほうじゃないけど】【ちょっとショック】
丈「……まじか……。あ、これはその……」
クレープを持っていることに動揺している丈
花梨「……不動くん、クレープ好きなの?」
丈「……」
こくりと頷く丈。
丈「誰かに言うか?」
花梨「え?」
丈「誰にも言わないよな?」
鋭い目つきで睨まれる
花梨「ひゃ!」
【別に、誰にも言うつもりはなかったけど…】【甘いもの好きなら私のカフェ巡りに付き合ってくれたりしないかな】
丈「おい、聞いてるのか?」
ずいと花梨に顔を近づける丈
花梨「あ、あの、黙ってるから、私と付き合って!」
丈「……は?」
驚く丈と、ハッとする花梨
(言い方間違えた!)
丈「いいよ」
花梨「え、いいの!?」
(ちゃんと伝わってた!?)
丈「今日からあんたは俺の彼女な」
花梨「ええっ!? あ、あのでも」
丈「あんたが言ったんだからな。約束守れよ」
(約束破ったらなにされちゃうんだろう…)
花梨「……はい」
しかたなくうなずく花梨
【こんなことになるなんて……】【どうしよう!】
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