怖がりな神谷くんの告白!
 探検が終わると食堂に集まって休むことに。4人がけのテーブルが6つならんでいて、それぞれが好きな場所に腰掛けた。少し経ったら先生の叔父さんが来た。

「おうおう、お疲れ! ゆっくりしてけよー」

 叔父さんは大きなダンボールに、3日分の食料やおやつ、その他シャンプーとか、必要なものを全部持ってきてくれた。

「夜、この辺りなんもないし、暇だろうからトランプ持ってきたぞ。あ、でも今の高校生ってそういうのやらんのか?」

「やります! ありがとうございます」

 部長の柏木くんが、はきはきとお礼を言った。

「そっか、よかった! 叔父さんも今日、みんなを守るためにここに泊まるから、嫌じゃなかったらトランプ仲間に入れてや。じゃあ、また後で!」

 叔父さんは荷物を置くとすぐに去っていった。


 私はいつもと違う様子の神谷くんが気になった。
 みんな4人がけのテーブルの椅子にそれぞれ座っているのに、彼はひとり離れて部屋の隅でおとなしく床に座っていた。

 元々神谷くんは一匹狼系だけど。

 やっぱり今日元気がない。
 どうしたんだろう……。

 いつもは、いるだけで太陽みたいな存在感。だけど今日はなんだか、影。

 そっと彼の近くへ。

「神谷くん、大丈夫?」
「何が?」
「ちょっと具合悪そう……」
「いや、大丈夫。気にしないで」

 私が質問したら、そう答えてくれたけれど……なんかいつもより声が低い。気になっちゃう。



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