怖がりな神谷くんの告白!

肝試しかくれんぼ*華恋視点

 ご飯を食べて、お風呂にも入った。

「カレーも美味しかったし、お風呂も気持ちよかったね!」
「ね! うちにも泳げるお風呂あればいいのになぁ」


 Tシャツと短パン姿になった女子たちが寝る部屋でまったりしながら一日を振り返っていた。
 ここは和室で、普段味わえない畳の感触と独特な匂いが気持ちいい。

 私は撮った写真をカメラの画面で軽く見返してみる。

 明らかにブレている写真とかだけ削除して、後は帰ってからノートパソコンに写真を取り込んでレタッチする予定。

 ちなみに今日の写真は、9月にある文化祭で展示する。いいなと思える写真がいっぱいあって、選ぶのが楽しみ。

 20時頃、トランプを持った先生の叔父さんが部屋に入ってきた。男子と先生も一緒に。

 円になって座り、ババ抜き大会が始まる。
 10人でババ抜きなんて、終わるまで時間かかりそう。

「なかなか揃わないねー」

 予想通り数字が揃わなくてなかなか終わらない。飽きてきた頃、優里ちゃんが叔父さんに質問した。

「そういえば、ここ幽霊が出るって本当ですか?」

 今ここで直接聞いちゃうんだ。

 叔父さんの話の内容によっては、夜中ひとりだけ寝れなかったりしたら思い出しちゃったりして、怖いな。
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