お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
「新しい愛人はお元気ですか?」
と、侯爵にお茶を出しながらマリカ。
三年の間に、彼はすっかりマリカにとっては適当にあしらっていい相手に転落してしまった。それでもお茶を出してやるだけ、ましかもしれない。
「元気にしております……こんなことになってしまい、大変申し訳なく……」
温かいお茶のカップを手に、ダンメルス侯爵はうなだれた。
彼には同情するけれど、オリヴィアが彼と一緒に泥船に乗らねばならないいわれはないはずだ。
「ねえ、侯爵。私、そろそろ離婚してもいいのではないかと思うの」
オリヴィアの言葉に、侯爵はお茶のカップを取り落としそうになった。
「離婚、ですか?」
「ええ。だって、私、いまだに一度も陛下と夜を過ごしていないのよ? 結婚して二年身籠らなければ、王族の婚姻においては、離婚を申し出ても問題ないわよね」
身籠るもなにも、グレゴールとは会話もほとんどない状況だ。それで身籠っていたらびっくりだ。
「……ですが」
と、侯爵にお茶を出しながらマリカ。
三年の間に、彼はすっかりマリカにとっては適当にあしらっていい相手に転落してしまった。それでもお茶を出してやるだけ、ましかもしれない。
「元気にしております……こんなことになってしまい、大変申し訳なく……」
温かいお茶のカップを手に、ダンメルス侯爵はうなだれた。
彼には同情するけれど、オリヴィアが彼と一緒に泥船に乗らねばならないいわれはないはずだ。
「ねえ、侯爵。私、そろそろ離婚してもいいのではないかと思うの」
オリヴィアの言葉に、侯爵はお茶のカップを取り落としそうになった。
「離婚、ですか?」
「ええ。だって、私、いまだに一度も陛下と夜を過ごしていないのよ? 結婚して二年身籠らなければ、王族の婚姻においては、離婚を申し出ても問題ないわよね」
身籠るもなにも、グレゴールとは会話もほとんどない状況だ。それで身籠っていたらびっくりだ。
「……ですが」