お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
朝食を終え、グレゴールのかわりに仕事をしようとしていたら、グレゴール本人が足音も荒く部屋に飛び込んできた。
慌てたマリカとエリサがオリヴィアの前に立ちふさがったけれど、相手がグレゴールと気づいて身を引いた。ふたりとも、不満な表情を隠しきれていないけれど。
「お前とは外の連絡を禁じていたはずだったな」
「はい、さようでございますが」
まさか、ルークとのやり取りがバレてしまったのだろうか。ルークの鳩は使い魔だし、見つかるようなへまはしていないはずだが。
「お前の部屋から、鳩が飛んで行ったのを見た者がいる。しかも、今までにも何度かあったそうだな」
「……それは」
やはり、ルークの使い魔を見られていたようだ。ルークの手紙に返事は書かなかったけれど……ルークからの手紙については、言い訳はできない。
「お、恐れながら、陛下。目の赤い白い鳩……ですよね?」
「白い鳩だ。目の色まではわからん」
恐れながら、とぷるぷる震えながら申し出たのはエリサである。
(いつもとちょっと顔が違う……?)
慌てたマリカとエリサがオリヴィアの前に立ちふさがったけれど、相手がグレゴールと気づいて身を引いた。ふたりとも、不満な表情を隠しきれていないけれど。
「お前とは外の連絡を禁じていたはずだったな」
「はい、さようでございますが」
まさか、ルークとのやり取りがバレてしまったのだろうか。ルークの鳩は使い魔だし、見つかるようなへまはしていないはずだが。
「お前の部屋から、鳩が飛んで行ったのを見た者がいる。しかも、今までにも何度かあったそうだな」
「……それは」
やはり、ルークの使い魔を見られていたようだ。ルークの手紙に返事は書かなかったけれど……ルークからの手紙については、言い訳はできない。
「お、恐れながら、陛下。目の赤い白い鳩……ですよね?」
「白い鳩だ。目の色まではわからん」
恐れながら、とぷるぷる震えながら申し出たのはエリサである。
(いつもとちょっと顔が違う……?)