お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
「しかし、聖女様はなにをしているのでしょうね? 聖女様がちゃんと仕事をしていれば、オリヴィア様が出る必要もないでしょうに」
エリサも不満顔だ。
ケイトが前線に出れば、怪我をした兵士達の回復も速やかに行われるだろうし、魔獣を退けることもできるだろう。だが、彼女は王宮でグレゴールにべったりである。
「私が出るのはかまわないわ。魔獣が出れば困るのは一般の人だし、こちらで駆除しなかったら、ウェーゼルク領に魔獣が流れていくかもしれないじゃない」
オリヴィアが嫁いで以来、グレゴールは魔獣の討伐をほとんど行っていないのだ。そのため、ウェーゼルク領にも魔獣が流れているらしい。実家の負担も大きくなっているため、この国で対処できる分はオリヴィアが対処しようと思っている。
「それはそうですが……」
マリカとエリサは不満顔だが、オリヴィアにとってはさほど悪い状況ではない。
グレゴールを追いつめるための布石のひとつとなりうる。その証拠は、日々積み重ねられていて、シェルトが成人を迎える頃までには、証拠の束はオリヴィアの身長を超すぐらいの高さにまで積み上げることができるだろう。
エリサも不満顔だ。
ケイトが前線に出れば、怪我をした兵士達の回復も速やかに行われるだろうし、魔獣を退けることもできるだろう。だが、彼女は王宮でグレゴールにべったりである。
「私が出るのはかまわないわ。魔獣が出れば困るのは一般の人だし、こちらで駆除しなかったら、ウェーゼルク領に魔獣が流れていくかもしれないじゃない」
オリヴィアが嫁いで以来、グレゴールは魔獣の討伐をほとんど行っていないのだ。そのため、ウェーゼルク領にも魔獣が流れているらしい。実家の負担も大きくなっているため、この国で対処できる分はオリヴィアが対処しようと思っている。
「それはそうですが……」
マリカとエリサは不満顔だが、オリヴィアにとってはさほど悪い状況ではない。
グレゴールを追いつめるための布石のひとつとなりうる。その証拠は、日々積み重ねられていて、シェルトが成人を迎える頃までには、証拠の束はオリヴィアの身長を超すぐらいの高さにまで積み上げることができるだろう。