お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
オリヴィアの前で、カップに注いだ茶に銀のスプーンを静かに入れる。数回かき回し、引き上げた。銀は毒物を検出できると言われているが、スプーンはまったく変色していない。
さらに一口すくうと、それをためらうことなく口に運び、飲み干した。
「上出来です。さあ、どうぞ」
「ありがとう」
受け取ったカップは、ほんのりと温かかった。
回復魔術師は、あらたに自分の分をカップに注ぐ。そんなにも入れるのかと驚くほど大量の蜂蜜を入れてかき回した。
それを見ながら、オリヴィアがカップを口に運ぼうとした時――。
「オリヴィア様、それを飲んではいけません」
シェルトの側にいたはずのマリカが駆けつけてくる。まだ、口をつけていなかったカップを手に、オリヴィアはきょとんとしてしまった。
「その男、オリヴィア様に毒を盛ろうとしています。エリサがその情報をつかみました」
なんと、回復魔術師は、ケイトに依頼されてオリヴィアに毒を盛ったのだという。まさか、そこまでするとは想像もしていなかった。
「毒? 嘘でしょう?」
「残念ながら、本当です」
さらに一口すくうと、それをためらうことなく口に運び、飲み干した。
「上出来です。さあ、どうぞ」
「ありがとう」
受け取ったカップは、ほんのりと温かかった。
回復魔術師は、あらたに自分の分をカップに注ぐ。そんなにも入れるのかと驚くほど大量の蜂蜜を入れてかき回した。
それを見ながら、オリヴィアがカップを口に運ぼうとした時――。
「オリヴィア様、それを飲んではいけません」
シェルトの側にいたはずのマリカが駆けつけてくる。まだ、口をつけていなかったカップを手に、オリヴィアはきょとんとしてしまった。
「その男、オリヴィア様に毒を盛ろうとしています。エリサがその情報をつかみました」
なんと、回復魔術師は、ケイトに依頼されてオリヴィアに毒を盛ったのだという。まさか、そこまでするとは想像もしていなかった。
「毒? 嘘でしょう?」
「残念ながら、本当です」