オレンジ色の虹

「おじゃましま~す!」
 初めての割には、なれなれしい
 入り方かも…??

 うわ~、男の子の部屋って汚いイメージ
 しか持ってなかったのに……
 わたしの部屋のほうが汚いかも(涙)
  
「寮也クンの部屋ってきれいなんだね!」
 あ~も~、これしかしゃべることなんて
 ないよ。それに、話題もないし…
「あったり前ジャン!俺“几帳面”だからな」
 なんだかすっごくムカつく。
「ねっ!!私ね、自分のこと“ののあ”って
 読んでんだけど、寮也クンもののあって
 読んでくれる?」
 なんかこんなこと聞くなんて初めてかも。
(恥ずかしい)&(テレ)

「いいよ、じゃ“ののあ”こっち来て
 ごらん。」
 エッッ!!!何なんだろうこの気持ち
 恥ずかしい様な、なんかぎこちない感じ…
「うん」

 
 寮也クンのそばへ行った瞬間
 唇と唇がぶつかた…

 ののあは、顔を真っ赤にさせながら、
 寮也クンに目線を向けた。

 そしたら唇を離し何かをしゃべりだした。

「あのさぁ…俺、お前のこと小さいころから
 知ってたんだ…ののあ、俺のこと覚えてたか。
 俺は、ガキのころからののあをずっと好き
 だったんだ。 やっとこの思い、ののあに
 伝えることができた。」
 エッッ…夢じゃなくて、ほんとのこと
 だったんだ…
「寮也ってやっぱ、

  アンッ

 何してんの、ののあ、ダメだよ
 こんなことしちゃ……

 でも、体が動かないよ…
 どうしよう…




「あれ…ここは、どこだっけ。
 そうだ、寮也クンの家だったんだ。」
「起きたのか?ののあ、あんなことしてるのに
 よくねれんな!!」
 あんなこと……???
「そうだ!何であんなことしたの?
 ののあ、初めてなんだよ!!」
 そんなこと聞いても無駄だな…
 何でやっちゃたんだろう? 

  もうやだーーー

 お母さんの顔も見れないよ。
 



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